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sagesaka noriko

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12月10日 二度目の電話




おじさん


 明日、しめ飾り作るからさ
 写真撮るなら、来るといいよ

月曜の夜に、おじさんから電話があった。
おととし初めて、おじさんが作ったしめ飾りを見た。
昨年は作るところを見たいと言って、
そろそろ作るよとは聞いていたが、ある日行ったら
まさに作り終わったところだった。
私が残念がったのを覚えていてくれたらしい。

 朝からですか?

 うーん、昼過ぎだな

しかし、到着するとほぼ出来上がっていて仕上げの作業中。
今年も遅すぎたか……
 
 こんにちは

 あぁ、来たか
 忙しかったんじゃないの?
 
 もう、出来上がりですね

 これ、ここに棒、挿して
 神社でもらってくるお札を付けるんだよ
 15日にばあさんがもらいに行くんだ
 それをつけて出来上がり

お飾りが形良く弓なりになるよう、癖を付けながら
吊り下げるための縄を付ける。

 最近は荒神さまもかわいそうだ
 みんなに大事にされなくなっちまって
 こんなのだって、わざわざ作らなくたって安く売ってるもんな
 出来上がったら、もう一回、最初からやってみせるよ

そういいながら、枝毛のように出ている穂先を刈り、
縛ってある藁の根元の切り口を整え、しなり具合を調整し、
吊り下げてバランスを見ては、また曲げたり切ったり。
やっと完成し、小屋の入り口にひょいと掛け置いた。
 
桜の木の下においてあった藁の束を手にして、
適量の半分位を束ね直す。

 これはもう、きれいにした後なんだ
 まずは「はかま」取ってな
 これはさっき取って、あっち、ネギのほうに敷いてきたけど
 取らないと撚りにくいし、
 緑がきれいに出ないんだ

はかまというのは、いちばん外側の葉の、とくに根元の方のことのようだ。
外側の枯れてごわごわになっている葉を取って整えてから縄にするわけだ。


 
しめ縄1


 最初はたたいて、柔らかくする
 強くたたきすぎると、こなれちゃうからな
 あんまり力は入れなくていい
 このくらいでいいだろ

手慣れた手つきで藁の束をまわしながら、
根元の方をひととおりたたく。
木槌とでもいえばいいのか、
これもおじさんが作った道具。年代物だ。


しめ縄2


 ほんとうは藁、湿らせた方が作りやすいんだけど
 そうすっと、乾いてからこの緑色が悪くなるんだよな
 脱穀しないで、米付けたまんま作るとこもあるよ


束ねた藁をまず3房に分ける。
そのうちの2房で縄をなう。
子どもの頃、実家の祖父母がやっていたので見たことはあったが、
こうやって見るのは久しぶりだ。 
両手を擦り合わせるようにして藁の2房をそれぞれ撚りながら
1本に撚り合わせていく。
自分が重しになって、束を固定しているので、
撚る部分が先に行き過ぎると、途中で何度か座り直す。

その後、1本の縄になった藁と残りの藁の房を撚利ながら、
1本にまとめる。
たぶん、先の縄を芯にするようにして、
なっていくのだと思う。

 2人でやるといいんだけど

そう言いながら、両手と口を使って
ビニールの紐で縛って留めて終わり。

何十年も毎年作ってきたのであろうけれど、
あっけないほど淡々と作業は進み、あっという間の完成。
10分もかからない

研ぎ上げられた植木ばさみは、見ていても切り心地の良さを感じる。
仕上げ作業中、いい音がする。
束ねた藁には、硬質な切り口ができる。
植木ばさみの音が止み、
一筆、さっとはらったような
荒神さまのしめ飾りが出来上がり。


しめ縄3


 神社のお札をここに付けたら、
 こんなふうに神棚があるだろ、
 しめ飾りは後ろ、ここにこうやって飾るんだ
 天、地、人、色が違うんだ
 何色だっけな、天が空色で、あと白と…

 こういう飾りもあるんだよ
 こんなふうに、藁の根元を束ねて、もっとおっきいけど、
 そこに棒挿して半紙を四角く、こんな形に切ったのを飾るんだ
 これは神棚のこの前の右側にこうやって置くんだよ

桜の木の下の、いつもはテーブル代わりになっている
ビールケースを神棚に見立て、地面に絵を描きながら説明をしてくれた。


しめ縄4

 
 今日はあったかで良かったですね
 
 そうだな、んでないと、寒いと作るのいやなんだ
 暖かい日に作んないと、手がかじかんじゃってできないから
 でも、こんなに暖かじゃ、正月までに
 葉物がみんなオバケになっちゃうよ
 小松菜、食べた? 食べられた?

 固かったです

 フフ、固かったろ
 霜があたれば、大きくなりすぎた小松菜も
 柔らかくなるけどな

 

081210sononi.jpg


小屋の前、桜の木の下で
しばらくおじさんとおしゃべり。
小屋の横、柿の木の下では猫の「その2」が日向ぼこ中。





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