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sagesaka noriko

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11月15日 白く甘く




太ネギ


土の中で、太ネギが静かに成長する。
おじさんが、土寄せする。

太ネギの背が伸びる。
おじさんが、土寄せする。

太ネギの背が伸びる。
おじさんが、土寄せする。

太ネギの背が伸びる。
おじさんが、土寄せする。

太ネギの背が伸びる。
おじさんが、土寄せする。
土の中で、太ネギが白く甘くなる。

冬がやってくる。




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11月15日 タマネギ




小屋


曇り空の土曜。お昼前に畑に行った。
おじさんはタマネギ畑で作業中。
走って先に畑に到着していた娘が、おじさんと何やら話をしている。
ごあいさつして、私は畑の中をぐるっとまわる。


タマネギ1


おじさんは、種を直播きしたタマネギの間引き作業中。

 えらい目にあっちゃったよ

おじさんはここ3日間、体調を崩して病院に毎日通っていたそうだ。

 日曜、雨ん中、防災訓練やって冷えちゃったんだな
 でも、家でごろごろしてるの、もう飽きちゃったよ
 

おじさん

 
 今日は農業祭でにぎやかだと思うよ
 気分転換に一緒に行こうって誘われたけど、いいよって断ったんだ
 ばあさん達はみんなで出かけたけど
 今年は出品もやめたしな
 畑で仕事してるほうがいいよ

 庭仕事は終わったんですか

 あぁ、終わりにした
 また来るよ、って言って
 一緒にやってもらうように頼んだ若いもんも、
 自分の仕事が忙しくって行けないっていうから一人でやったけど、
 全部はやりきれないよ


タマネギ2


ハクサイ畑の両脇が新しく畝が作られていた。
再来年用の太ネギの横の畝には、途中まで間引きしたタマネギの苗が移植されていた。
 
 もったいないからな
 これだって植えればタマネギできるから
 空いてるところに植え直そうと思って

 タマネギも、種からですよね?

 そうだよ
 太ネギもタマネギもホウレン草も
 でも、ハクサイや小松菜なんかは交配しちゃうからだめなんだ

 おじさんの畑で、もう何代も育ってるんですよねぇ
 
 フフ、そうだなぁ

 昔はさ、重さで値段付くから
 みんな重くなるのを作ったんだ
 丈夫で虫が付きにくい、育てやすい種類をな
 おいしいのは虫が付きやすかったり、手間がかかったり、
 育てるのが難しいんだ。
 虫はおいしいの、知ってるからな、ハハハ
 チョウチョウだって、自分の子どものために
 柔らかくておいしい葉っぱに卵産むもんな
 うちの太ネギも、あんまり普通の農家じゃ作らない品種だよ
 キャベツもそうだし
 でも、おいしいし、作るのが難しほうがおもしろいからな、フフ

たとえば、採りたてのソラマメを食べて、これがソラマメだとしたら、
今まで食べていたのは何だったのだろうと驚いたことがある。
採りたてのおいしさというのは確実にあるのだが、
おじさんにいただいて帰る野菜は、
太ネギはただの太ネギではなく、キャベツもただのキャベツではなく、
ホウレン草も、ハクサイも、
理由があっておじさんが作ることにした品種であったのだ。

帰りにキャベツとホウレン草と小松菜をいただいた。

 おじさん、あんまりいっぱいはいいですよ
 まだ、ホウレン草だって若くて小さいじゃないですか

 そうだけど、若いのは柔らかくっておいしいよ
 そのまま味噌汁入れてもいいよ

贅沢なことだ。ありがたいことだ。
歩いて持ち帰りやすいように、
箱に入れてから紐をかけてくれた。


小菊




 

11月7日 月の雫




月の雫


おじさんにお土産を届けたかったので、
出かける用事の前に畑に寄ってみた。

おじさんは、畑の奥の小さな広場で作業中。
庭仕事を頼まれて、ここ2日間は植木職人をしていたそうだ。
剪定してきた薪の木の小枝が4袋。
中味を広場の木の下に広げていた。

 まだ向こうに、3袋あるよ
 昨日は暗くなるまでかかったから、
 畑に持ってくるところまでしかできなかった

 学校の近くの角の家、30年以上めんどう見てきたんだよ
 他の職人紹介したんだけど、やっぱり俺んとこでやってくれって
 大変だから若いもん頼んで、2人でやったけど・・・
 この2日じゃ終わんなかったよ
 もう1日行って、終わらせないと

きっと、丁寧な仕事なんだろうなぁと思う。
木に聞きながら、ハサミできちんと剪定しているのだろう。
 
 庭、頼まれてばかりだと、
 畑がぜんぜん出来ないよ

笑うおじさん。

 週末に山梨に行ってきたからおみやげもってきました

 え、そう、出かけてたの
 何?

 「月の雫」っていうんだけど、おじさん、知ってますか?
 生のブドウがはいってるお砂糖のお菓子です

 「月の雫」、知ってるよ
 今でもあるんだなぁ

 数ヶ月間しか作れないみたいだから、
 ある時には買ってくるんです
 私も子どものとき食べて、懐かしくて
 
 うまいんだよな
 これは甲州(ブドウ)なんだよ
 巨峰とかの甘いのじゃだめなんだ
 ありがとよ


帰りがけには、私たちのために取っておいてくれた
サトイモとナガイモの入った箱を小屋から出してくれた。
それから畑から山東菜をいっぱい引き抜いてくれた。
いつもいつも、いただいて帰るもののほうが多くなってしまうのだった。





11月6日 緑の帯




苗


久しぶりに畑に行った。
おじさんはお留守。
トンネルがはずされている。

いろいろな野菜の芽が何本もの緑の帯になっていた。


白菜


白菜はそろそろ玉を巻きはじめている。
緑が濃く、葉の表面にはトゲがあって、
玉になったときの白くて柔らかな葉とは別物のような感じ。


サトイモ


奥の畑のサトイモも、小屋の横のサトイモも、
サツマイモ畑も、サツマイモ畑の横にあったナガイモも
私が畑に来ない間に収穫済み。
小屋の横、数株残されたサトイモのうちの1株。
広がる葉柄を、上の方で束ねてある。


鍵


小屋は、しばらく前から錠前をかけるようになった。
以前は、写真に写っている鎖の先に付けた棒を、
今、錠前のかけてある穴に差し込んでいた。
防犯のために開けられないようにするためではなくて
開けるなよ、というような「しるし」であった。
開けようと思えば誰でも開けられる、戸締まりだった。
庭園の小道に置き石をして、そこから先は立入禁止を意味するようなものだ。

小屋の中にあるものは、畑で使う道具いろいろ、種や、肥料など。
何かに使えないかと、おじさんが捨てずにとってあるもの、
何かに使えないかと、おじさんのところに知り合いが持ってきたもの、
とにかく、いろんなものがある。

おじさんが言うには、最近、人が入った気配が何度かあって、
気持ち悪いから鍵をかけることにしたそうだ。

どこかから持ってきたのか、それとも、これも小屋の中にあったのか、
このために新しく買ってきた錠前でないことが、
私にとっては、せめてもの気休め。