profile

sagesaka noriko

Author:sagesaka noriko
→URL
→mail

calender

02 | 2007/03 | 04
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

3月29日 根三つ葉・接ぎ木



0329mitsuba1.jpg


久しぶりにおじさんにお目にかかった。

 行ってきた?

 はい。これちょっとだけど、お土産

 土産なんて、いいのに

今朝は風がものすごく強い。
畑の土埃が、横に流れる。
髪や皮膚が、どんどん粉っぽくなってくる。

 今日は、柿の接ぎ木、やろうと思って
 小刀研いで、道具一式、持ってきたんだけどな
 こんなに風が強いんじゃ、無理だな
 三ツ葉、食べる? 根三つ葉

 はい

まるで物々交換のようだ。
おじさんの後ろについて、三ツ葉の植えてある畑に向かう。


0329mitsuba2.jpg


夏の間中青く茂っていたのに収穫しないままで、
葉が固すぎるほど大きく育ち、結局そのまますべて、
枯れてしまった三ツ葉。

おじさんに聞くと、昨年5月に種まきをしたそうだ。
その後は私も覚えているように、青々と茂り、全部枯れた。
それら地上の部分のみ、きれいに取り去った後、
2月に土盛りしたのだそうだ。
そして3月の始め、その盛り上げた土から芽が出たというわけだった。


0305mitsuba3.jpg


3月始めに顔を出した新芽は、土を盛り上げた分、地中を伸びて地上に出た芽だったのだ。
だから、畑の上の三ツ葉は、まだ茎がそれほど伸びているわけではないのだが、
掘り起こすと、真っ白に輝くような茎が20センチ近く伸びている。

 きれいにするのが大変なんだよな

立派に根が張って、土をいっぱい抱え込んでいる。

 根、要る?

 もちろん。
 きんぴらにします

 そう、面倒だよ、フフフ
 要るんだったら切らないでこのままにするけど

そういって、土を落としてくれる。

 持って帰って、洗面器に水張って、いけとくといいよ
 根を残して使ったのを入れといても、
 また芽が伸びてくるし

 前、おじさんにもらったアサツキと弘法ネギ、
 根を植木鉢に植えて、ベランダで育ててますよ
 ときどき薬味にしてます

 そう、伸びてくるだろ、フフ


0329omiyage.jpg


おじさんは小屋の中に入り、しばらくして出てくると、
きれいにパッキングしたお持ち帰り用根三ツ葉が完成していた。
歩いて帰れるように紐も結んでくれた。
持ったときに、バランスが取れて釣り合う位置に。


0329kaki.jpg


 でも、おじさん
 どうして風が強いと、接ぎ木ができないんですか?

 乾いちゃうからな

 乾く?
 
そういって、新聞紙の包みの中からビニール袋を取りだし
そのビニール袋の中から、柿の枝の束を取り出した。

 1月から2月に採って、冷蔵庫に入れておいたんだ
 こうやって、なるべく密閉して、新聞紙にくるんでおくんだよ
 野菜室に入れておくんだ

 えっ、1月2月!?
 野菜室!!
 
 そう、まだ芽が出ないうちに伐っておくんだ 
 芽が出てからじゃ、だめなんだ


0329sakura.jpg


 今の時期、木はすごいからな
 どんどん水を吸い上げてるんだよ
 
そう言って、小屋の前の桜を一枝はさみで切り取ると、
樹皮を手でむいてしまった。

 冬場じゃ、こうは、いかないよ
 乾いて、固くなってるからこんなふうにはむけないんだ。
 そんでこの皮と木の芯の隙間に、切り口をくさび形に切った
 枝を挿すんだけどな、
 切ってすぐに挿さすか挿さないかで、
 接ぎ木の生着率が変わるんだ
 まぁ、麻酔がきいてるうちに手術しちゃうようなもんだよ
 枝が寝てる間にくっつけちゃうんだ
 あとは、切り口がきれいかどうかだな
 接ぎ木うまい人のは、道具みりゃ、すぐわかるよ
 
 そんな、すぐにしないと付かないんですか?

 デリケートなもんなんだよ
 まぁ、好きでなきゃできないよ、こんなこと
 もう趣味でやってるからな
 植木屋してる頃だって、まぁ好きだからやってたけどな
  
 そういうのは、どうやって覚えるんですか?
 本で勉強するんですか?

 もちろん、そういうこともあるよ
 でも、人に聞くんだな
 そういうのはそれぞれの企業秘密だからな、
 なかなか教えてくれないんだ
 だから、宴会とかで一杯余計に酒飲ませて、
 酔っぱらわせていい気持ちにしておいて、
 教えてもらうんだよ、へへへ










スポンサーサイト

3月27日 アリ




0327mushi.jpg


今週はおじさんに会っていない。
今朝も、勝手に畑の中をまわる。

駐車場と畑の境の生垣の根元。
春蘭が花盛り。

春蘭の花は、幽玄な感じがする。
その花に小さな金色の羽虫。


0327hana.jpg


小屋の前の畑の豆類や、種を取るために残してあるほうれん草に
添え木がしてある。週末の暴風雨で倒れたのであろう。


0327sango.jpg


珊瑚角は新芽が出始めたら、枝の色が薄くなってきた。
とはいえ、花の色のない今の時期の畑ではとても目立つ。


0327karin.jpg


奥の畑の脇にある、カリンの花。
この一角は、ボケに始まり、ヒイラギナンテンの黄色、
コブシの白、といろいろな花が咲き続けている。


0327su.jpg


小さな広場から、森の木々を見上げる。
芽吹いたものもある。
寒い間は静かになっていたものが、
一斉に覚醒して動き始めようとするエネルギーが
どの木からも、確実に発散されている。

その枝の隙間を、すり抜けて飛び交う小鳥たち。

さんざん、上の方を見上げていて
ふと足元を見ると、おびただしい数のアリの巣。
ざっと数えても80を下らない。


0327ari3.jpg


しゃがんで観察すると、
一生懸命に土を運び出している。

カメラを向けると、急いで走り出して隠れるのは
気のせいか?


0327ari1.jpg


この穴の数。
一体、この地下にどんな「アリ大帝国」が築かれているのだろう。
図らずも中で繋がってしまう通路があるだろう。
巣の中で、迷子になったりしないのだろうか。
このアリたちは皆、仲間なのだろうか。
アリの巣で地盤沈下というのはないのだろうか。
ちょっと、アリのこと、調べたくなってきた。


0327ari2.jpg










3月24日 キュウリ大好き



0323kata.jpg


まだ、カタツムリは家に居る。
新鮮な葉の供給に努めているが、ある日、サラダ用に切ったキュウリのしっぱを
お皿の上に置いておいたら、翌朝、驚くほど食べた形跡があった。
だから、今日はカタツムリのご飯にするために、キュウリのしっぽを大きめに切った。
キュウリがもっと大きかったら
食べ続けてどんどん穴が深くなったら、
アリの巣のようなものができたかもしれない。









3月23日 こどもの国



0323sankaku.jpg


暖かで、日向は暑いほどのお天気になった。
おじさんは三角畑で、ビニールトンネルを寒冷紗に張り替え中。

 間引きして、追肥したところ
 もう、ビニールじゃ暑いからな


0323me.jpg


写真、手前から、
二十日大根、山東菜、ラディッシュ

 山東菜は、間引かなくていいんですか?

 これは、いいんだ
 ばあさんが、菜っ葉好きだからよ
 菜っ葉さえ食べてりゃ、ご機嫌なんだ、フフフ

おじさんの口からは、
この「ばあさんが好きだから・・・」を始め、
孫が好きだから、長男が好きだからなどの言葉をよく聞く。


0323toneru.jpg


寒冷紗を張り終えた後のトンネルの中。

 今年は雨が少ないからな、
 水やりゃ、もっとよく育つんだけど
 まぁ、いいんだ、商売じゃないから


0323kyabetsu.jpg


トンネル横の春キャベツも、
最初はひょろひょろとした株だったけれど、
だいぶがっしりしてきている。

 そうだよ、いっぺんに収穫にならないように
 差を付けてるんだよ
 種はいっしょに一時期に蒔くんだけどな
 その中から、育ちの早いのと遅いのを分けて
 同じくらいのを集めたら、 
 畝ごとに順番に植えるんだ


0323ichigo.jpg


 昨日は、いちごにビニールかけたんだ
 地温が上がるようにな
 大体、17度から18度くらいがいいんだ
 上がっても、20度までだな
 高くなりすぎて25度越えたら、根が腐って病気が出るからな


0323saku.jpg


 今年は、さつまいもは向こうに作ることにしたよ
 もう、ここのさつまいも畑は、地が疲れちゃってるからな
 こっちは、トマトやなすや、夏野菜にしようと思って
 向こうでさつまいも作っても、味はいまいちだろうけどな
 あんまりうまいのができないよ、今年は
 そのつもりで土を肥やしてないからな
 でも、育つように肥料やってもダメなんだ
 大きくなっても、水っぽくって、貯蔵が利かない芋しかできないんだよ


0323negi.jpg


三角畑から、小屋のほうに歩いて戻りながら、
おじさんの頭の中にある、今年これからの畑の計画を聞く。 
桜の下で、おじさんは和菓子の小さな容器を
小屋から持ち出したはさみで開け、
きなこをまぶしたお餅を食べる。
私は栗の甘露煮入りの、茶巾になっているあんこのお菓子をいただいた。

 昨日は保育園のお別れ遠足で、
 「こどもの国」に行ってきました

 へぇ、あそこに行ったの
 昔、あそこは弾薬庫だったんだよ
 俺たちも駆り出されて、手伝いに行ったもんだよ
 防空壕みたいな横穴、いっぱいあっただろ
 全部、弾薬の倉庫だよ


0323mame.jpg


 青年学校の頃に行ったんだ
 うちのばあさんたちも、女子青年っていって
 行ってたってよ
 化学薬品だから、爆弾作ってると手がヒリヒリしたり、
 気分悪くなったりするんだ
 現場でいちばん悪い、危険な仕事をやらされてたんだよ
 みんな、そんなことわからないからな、
 もう、言われたように言われたことしてたんだ
 引き込み線があっただろ、あれで爆弾を運んだんだよ
 桜は咲いてた?

 まだ。でも、コブシの木がいっぱいあって満開でした
  
 そう
 あの辺も、もう変わったんだろうなぁ

 
0320nazuna.jpg


お菓子の小さな容器を持ったまま、ひょいと立ち上がると、
小屋の横の畑の、ネギの根元にきなこを蒔いた

 肥料になるんですか?

 大豆だからよ、なるだろ、フフ
 肥料の袋でも、こんなもんでも、
 最後の残りをはたいて落とすから、
 とば口んところばっかり、育ちがいいんだ

そう笑って、すぐ前のグリンピースの畝を指さす。
言われて見ると、確かに微妙に通路側のほうが育ちがいい。









 



3月22日 ふれあい花壇



032201.jpg


ふれあい花壇の葉牡丹の花芽が高く伸び、
花が咲き始めた。


032202.jpg


おじさんは「赤・白」と呼び分けている。
どちらも黄色の花が咲く。

菜花の黄色ほど鮮やかではなく、花弁が長くて花も大きめ。
花も詰まって咲かない。
赤紫の葉と茎に映える黄色は独特の華やかさ。

一方、白のほうはまだ花芽も伸びていない。
畑で育っていたときも、今年は白の色が出てこないとおじさんが言っていた。
赤に比べてゆっくり育っている様子。
白に黄色の花が咲くと、涼しげでさわやかな風情になる。

地面に近い方ほど、葉の緑とそれぞれの赤・白が混じっている。
だから、赤は黒っぽい緑色。白は、薄緑のような色になる。
上に向かうほど、それぞれの色味から緑の色素が薄くなって
黄色の花の咲くいちばん上に、いちばん澄んだ「赤・白」が出てくる。

花芽が伸び、今までぎっちり詰まって丸くなっていた葉が上に移動すると
下から上に向かって、彩度がグラデーションになる。


032205.jpg


葉牡丹の前には、チューリップの芽。
しばらく前、通りかかったときに見たら
ちょこっと緑の点が顔をのぞかせていたが、
もう随分、大きくなってきた。
毎年、花の後に掘り返し、新規に購入した球根と混ぜて
植え直している。

 もう、どれが何色なんだか、わからなくなってるよ、ハハハ

そういって、小屋に保管してある球根を見せてもらったことがある。
しかし、そういえば、
昨年の春は、葉牡丹の花と、チューリップの花が
同時に咲いていたような気がする。
とすると、白の成育がゆっくりなのではなく、
赤が早いのかもしれない。

3月20日 続々と




0320mitsuba.jpg


火曜の朝。肌寒かったが、日差しが出て、少し暖かになってきた。
でも、風は冷たい。
おじさんは来ていない。勝手に畑をまわってみる。


0320tonneru.jpg


三角畑のビニールトンネル。
水滴ですっかり曇っている。が、覗き込むと、
1週間前には何も無かったのに、
今朝、見てみたら小さな双葉がいっぱい芽吹いている。


0320tonneru2.jpg


ビニール越しなので、ぼんやりした写真。
おじさんは、二十日大根とラディッシュだと言っていた。
昨年もここの三角畑でその2種類を収穫した。
ビニールトンネルの横では、春キャベツがすくすく育っている。


0320ichigo.jpg


暖かくなったかと思ったら、また霜が立つような冷え込みの日々、
そしてまた暖かに。
真冬がそれほど気温が下がらなかったせいで
成育が良くていいのかというと、きちんと寒い時期を経なかったがための
弊害というのがいろいろあるらしい。ということを、何処かで聞いたか
読んだかしたのだけれど、それが何だったか思い出せず、
何とも中途半端な気分で、更に畑をまわる。


0320ki.jpg


昨日より更に、木々の芽が脹らんでいる。
小さな広場で木々を見上げていると、
ヒリヒリするような生命力が枝の先々に宿っているのを感じる。


0320sakura.jpg


小屋の前の大島桜。
本当にもう、咲き始めるらしい。


0320hatake.jpg










3月19日 鼻風邪




0319tsuuro.jpg


木曜の夕方に撮影しそびれた、
畑の中の通路。
月曜の今朝、おじさんの車はない。
金曜も土曜も見かけなかったので、
もしかして重労働すぎてお疲れなのか、
それともいつも通りにお忙しいのか。
畑以外に、家でも作業があるし、
それに町内会の役員を始め、いろいろ係をやっているから
おじさんはお忙しい方なのだ。


0319oyame.jpg


小さな広場と、元キャベツ畑のあいだの
生垣の道を通る。
山椒の芽が、もう小さな葉を広げ始めた。
アヤメのような花を咲かせる草の芽が
地面から刃物ののようにいっぱい飛び出している。


0319ki.jpg


小さな広場を囲む木々が芽吹き始め、
森の色が変わってきた。


0319soramame.jpg


ソラ豆も花盛りと言っていいくらい、次々と花数を増やしている。
小屋の前の畑のキヌサヤの実も次々実っているが、
この分ではソラ豆の収穫も例年より随分早くなるのかもしれない。


0319kadan.jpg


と、小屋のほうにおじさんの車が到着したのが見えた。
近づいて行って、驚かさないように声をかけた

 おはようございます

 あれ、今来た?

 いえ、しばらく前に
 この前は、大変でしたね
 でも、夕方寄ったら、もうできてた

そういって、通路を指さすと

 ああ、手伝って貰ってご苦労だったな
 体は大丈夫だった? ん?
 あの日は午後から、長男が来てくれて
 道、均してくれたんだ
 ばあさんが電話したんだろ
 見に来て、そのまま手伝ってくれたよ
 孫も来てくれたよ

 でも、週末は鼻っ風邪引いちゃって、休んでたよ
 ほら、さっきまでマスクもしてたんだ
 そろそろ、サツマイモやらないとなって思ってて気になってたんだ
 今朝も寒いから休もうかと思ったけど、
 日が出てきたからさ 
 居ても立ってもいられなくなって出てきたよ、フフフ









 

3月15日 土




0315tsuchi.jpg


 おじさん、いたよ

畑に到着する前の、あり得ないタイミングで
娘がおじさんを発見。

今朝は、畑の横の駐車場で
作業をしていたのだった。
娘を保育園に送った帰り、駐車場に入っていって仰天。
車1台分のスペースに、土の山ができている。

処分に困った残土を貰ってくれないかと、
近所に住んでいる土木作業をする知り合いに頼まれたそうだ。
置く場所にも困る2トン車いっぱいの残土を、
とりあえず、ここに運ぶよう指示をしたのが昨夜のこと。

その土を畑に入れ、だんだん斜めにえぐれてきた畑の通路に
敷き詰めることにしたそうだ。
というわけで、おじさんは今朝の8時頃から、
運び込まれた土を畑の中に放り込む作業をしていたのだった。

駐車場と畑の間には槙の生垣があるので、
その高さまで持ち上げて、向こう側に放り込む。

 すごい量じゃないですか

 まぁなぁ、でも、どっか遠くまで
 捨てに行って帰ってくるのも大変だしな
 普通、残土ってのは石や砂利が混じってるけど、
 これはなかなかいい土だよ
 まぁ、俺1人でちょっとずつでも、
 1日やってりゃ終わるだろ
 下がコンクリで、ぐちゃぐちゃになるから、
 雨が降る前に畑に入れちまわないとな

角形のショベルがもう1本あったので、
私もおじさんの真似をして土を放り込んでみことにした。
 
 (手に)豆、できちゃうよ

おじさんが笑う。
ショベルに土を載せるのはできるけれど、
持ち上げるときとても重い。
しかも、それを生垣を越える高さに持ち上げ、
更に放り込むのは、すごく力がいる。
ショベルに土が載るだけ載せてしまったとしたら、
絶対に無理。
何度かやるうちに、土の量や、ショベルを持つ位置、
持ち上げ方、放り方のコツがわかってきた。

山の一部が減ってきたら、ショベルを鍬に持ち替えて
土の大きな固まりを鍬で砕き、混じっている枝や木の根を拾う。
またショベルに持ち替えて、なるべく生垣近くに移動させる。
それをまた畑に放り込む。


0315kyukei.jpg
向かって一番左の道具の名前が「じょれん」

しばらく黙って作業。
さすがにおじさんはコツを身に付けているので、
作業のテンポが良くて、あまり大変そうには見えない。
しかし、そのおじさんもだんだん、息が上がってきた。
私はホンの十数分、おじさんは朝から既に2時間は作業している。

 朝は寒かったから頬被りしてたけど、
 暑くなった、ハハハ
 それ、なんていうか知ってる?

 鍬じゃないんですか?

 じょれん、って言うんだよ
 どういう字、書くか知らないけど

 こういうのは全部、鍬って言うのかと思った

 いや、いろいろ名前があるんだよ
 ちょっと、一服しよう


0315ura.jpg
畑の側から見たところ

放り込まれる畑の側には、サツマイモ畑になる畑に土が入り込まないよう、
そして放り込まれたまま広がりすぎないように、ベニヤ板を置いてある。


0315tsuuro.jpg


これでまだ、運び込まれた土の半分くらいの量だろう。
でも、これを畑の中に入れるだけでも相当大変だ。
しかも、すべて畑側に移動させて、
この土の山を均して、通路に広げるのもまた一仕事だ。
この土は粘土質なので、削って剥がしながら作業しないと
シャベルに張り付いて、シャベルがどんどん重くなる。
作業の手間もかかる。


0315ikegaki.jpg


 昨日はさ、まわりの木を全部刈ったんだ
 伸びっぱなしじゃ、通る人に見苦しいからな

 今日はお孫さんは?

 手伝い頼もうかと思ったけど、
 用事で親戚に行ってるから
 わざわざ電話するのもな
 
今週末に卒園式があり、
今日はその用意で機材を借りに出かける用事があったので、
残念ながらそれ以上はお手伝いすることができなかった。

 もう、充分
 体悪くしたらって、心配でしょうがないよ
 やってりゃ、終わるだろ、俺1人だって、フフフ

ほんの少ししか役立たないけれど手伝いたいという気持ちと、
作業をちょっとしただけでも、いろいろ発見があって
おもしろかったので、時間が許せばもう少し手伝いたいところだった。

しかし、気持ちはそうでも
体のほうがそうではないことが、時間が経つに連れ、
節々から聞こえてきたのだった。


0315kadan.jpg


夕刻。
保育園に娘のお迎えに行き、
一緒に駐車場に寄ってみた。
朝、土のあったところは掃き清められ、
畑の中の通路もすっかり整地されていた。











3月13日 赤・朱・黄・紅




0313ashibi.jpg


今朝は、植木屋さんのおじさん。
小屋の横に並ぶ17本のアカバナアセビの木を剪定中。
馬酔木と書いて、アセビ、アシビとも呼ぶ。
花は、ほんのりといい香りがする。

 これらは全部、挿し木で増やしたんだ
 随分あったんだよ
 みんな庭木にしたり、市に出したり

 この木で10年ぐらいですか

 いやぁー、10年じゃ、きかないな
 20年近いんじゃないか?


0313ashibihana.jpg


 花が終わる頃にはこうやって刈り込むんですか?

 そうすると、来年また花がいっぱい咲くんだ
 花が終わって実がなると、木が疲れるから
 花がつかなくなるんだよ
 毎年咲かせたかったら、こうやって刈るといいんだけどな、
 親切な植木屋なら黙っててもやってくれるけど、
 言わなきゃ植木屋だってやらないからな
 みんな、知らないんだ


0313.jpg


並んだ17本のベニバナアセビの剪定が済むと、
今度は奥の畑に通じる通路脇に2本ある、
大きめのベニバナアセビの剪定に向かう。

途中、三角畑にビニールトンネルが出来上がっているのが目に入った。

 あそこは何か種を蒔いたんですか?

 ん、二十日大根とラディッシュ
 
通路を進む。
ずっと気になっていた木のことを尋ねる。

 これ赤くてきれいな枝ですね、何という木ですか?

 モミジだよ
 サンゴカクっていうなまえだよ
 珊瑚に角って書くんだ
 庭木にするんだよ、でもこの木は姿が悪いから
 残ってんだ
 脇芽を取るようにすれば
 いいのができるけどな
 ・・・・・・もう、間に合わないからな、ハハハ

なるほどなぁと唸る名前。
冬の間中、花のように赤い枝が目立っていた。
改めてその木の存在が気になっていたのだけれど、
そうだ、ここには確かにモミジがあった。


0313sangokaku.jpg


 菜花、食べるか? 
 摘んで帰りな
 ちょっと、苦いんだよな
 ばあさんは毎日食べてるけど、
 俺はあんまり好きじゃないんだ
 花咲き出したし、
 そろそろ抜いちまうから
 もう、最後だよ

剪定を中断して、一緒に畑に行ってくれて、
菜花の収穫


0312nabana.jpg


茹でて食べる分と、花を飾る分を両手にいっぱいもらって
そろそろ帰ることにした。
おじさんはまた、剪定作業。

 おじゃましました、ごちそうさま

 気をつけて帰んな


0313sakura.jpg


小屋のほうに戻って、
芽が膨らんできた大島桜を見上げると、
蕾からピンクの花びらが見えていた。
ソメイヨシノと違い、咲いたときにはほとんど白っぽい桜なのに
蕾はこんなにピンクの色が濃いうのは初めて気が付いた。
大島桜でも、真っ白に近いものや、やや紅が差した白など、
いろいろあるのかもしれない。


0313sora.jpg


家に帰って、菜花を茹でてつまむ。
さっき摘んだばかりの菜花は、香りが高い。
カタツムリにも1枚。
殻から出てきたかと思うと、
(カタツムリなりの)ものすごい勢いで
上の方から下の菜花の葉を目指して降りてきた。
植物の呼吸で空気が替わって、カタツムリのセンサーが
反応するのかなと思う。
おじさんが、

 要るの? すぐ枯れちゃうよ

笑いながら切ってくれた花は、机の上に。








3月12日 月曜の朝




0312hatake.jpg


途中までしか立ち会えなかったジャガイモ畑が気になっていた。
けれど、週末は畑に寄る時間がなかったので、
月曜の朝、見に寄った。
もうすっかり、このまま春になるかと思いきや
今朝は畑に霜柱が立っている。


0312jyagaimo.jpg


ジャガイモ畑も、霜柱で白くなっている。
お日さまがあたったところから、次々溶けて
畑の色が変わっていく。


0312mitsuba.jpg


ミツバの若緑色の帯も、
畑にはっきりと浮かび上がってきた。


0312tsubaki.jpg


小さな広場の、大きな花が咲く椿の木、2本。
今、この木の茂みの中には
2羽の目白がいて、
あっちこっちに飛び移りながら
花の蜜を吸っている。
葉がかさかさと音を立てている。









3月10日 カタツムリ




0310kata1.jpg


12月2日から、うちにいるカタツムリ。
だいぶ大きくなってきた。

 もう花芽が伸び始めたから旨くないよ、
 そのまま水につけておけば
 花が咲くよ

しばらく前にそう言われてもらってきたカブを
水栽培していて、その葉をカタツムリは食べている。
新鮮なら新鮮なほど、食が進む。
おじさんに野菜をもらって帰った日、
一番最初に恩恵にあずかっているのは
このカタツムリ。


0310kata2.jpg


子どもの頃から、身近な生き物だったけれど
この歳になって、カタツムリと一緒に暮らすことになるとは。


12月2日
1月23日
2月23日





3月9日 じゃがいも




0309hana.jpg


 おはようございまーす
 
 おぉ、おはよう、これから保育園か? ん?

 これ、植えるんでしょ?

 そうだよ、知ってるか?

 知ってるよ。じゃがいも植えたことある


0309kiru.jpg


 もうすぐ、小学校だな
 ランドセル、買ってもらった?

 うん

しゃべりながら、でも手元では種芋を切り分けて、
灰の入った容器にポンポンなげこむ。

 遅れるよ
 
 いってきまーす


0309takibi.jpg


子どもを保育園に送り届けて、
もう一度、畑に寄った。
おじさんはまだ、作業中。
 
 今朝は寒いな
 風が冷たいよ
 朝来て、火、焚いて、手を暖めてたんだ

 灰をまぶすのは、どうしてなんですか?

 消毒だろ
 やんなくたっていいって人もいるけどな
 昔は豚が腹こわすと、炭や灰を食べさせたよ
 毒消しになるんだろ
  
 この灰は、焚き火の灰?

 そうそう、畑の焚き火の灰集めておいてな、ふるってあるんだ

 じゃがいもはどこに植えるんですか?

 白菜のあったとこ
 もう、さくってあるよ


0309imo.jpg


 こういう、芽の集まったとこは除けて、
 1つか2つくらい残して細長く切るといいんだ
 でないと、芽がいっぱい伸びてゴジゴジになるからな
 でも戦後は「一芽植え」っていって、
 こういうとこも一芽ずつ生かしながら、
 種芋をちっさく切り分けたけどな、
 ものがないからさ
 
 この、芽のほうを上にして植えるんですか?

 そうだよ、切り口を下にしてね
 芽を下にして植えるって人もいるけどな
 そうしたほうが、木が苦労するから
 丈夫になるって
 俺は気持ち悪いから、上にしてるよ
 まぁ、人によっていろいろやり方はあるんだ
 切る形もそれぞれだしな


0309kiru3.jpg


 おじさんは、台所仕事なんかもするんですか?

 するよ、何でも作れるよ
 大根の千六本だって、芋の煮っころがしだって
 11の時からお袋の代わりにやってるもん、
 何だって、道理だけは全部知ってるよ
 針仕事も、ぬかみそも、
 家族の床屋だってしたよ
 親父のひげそりもしたしな
 ばあさんが嫁に来たときも、料理、
 俺が教えたんだ、フフフ
 昔は井戸だから、
 つるべで汲み上げたのを運んで
 水瓶に溜めとくんだ
 まず、そっから始まるんだ


0309kiru2.jpg


 子どもの頃は、下の本家に住んでいたんですか?
  
 そうだよ
 牛に荷台付けて、この畑まで上がってくるんだ
 保育園の向こう側の道なんて、
 もっと狭くてすり鉢状になっててさ、
 雨降ったら川みたいになるんだ
 急坂だから、牛は前膝折って、這うみたいに登るんだ
 馬じゃできないんだよな、牛はできるけど
 
 町内会館のほうからの登り道も、
 そんなふうだったんですか?

 そうだな、このあたりは山だったから
 みんな細い、くねくねした山道だったよ


0309tane.jpg


そんな話をしているうちに、畑に植えるじゃがいもの準備ができた。
灰をまぶした種芋が手桶に山盛りになった。あとはバケツに。
おじさんは手桶、私はバケツを持って、
奥の、元白菜畑に移動。


0309tueru.jpg


到着すると、おじさんはバケツを手に、種芋を一つずつ置いていく。
置いて、進んで、置いて、進んで、置いて、進んで・・・・・・


0309ueru2.jpg


静かな作業は、みるみる進み、
あっという間に畑に白い点線が何本も描かれる。
手持ちのバケツが空になると、
手桶のところまで戻って、種芋を補充。


0309ashiato.jpg


どうしてこんなにきれいな点線になるかというと、
おじさんの1足分の長さで測りながら
種芋を置いているから


0309ten.jpg


少し足りなくなったので、おじさんはまた
種芋を切りに小屋のほうに戻ることに。
私はそろそろ家に帰らないとならないので、
残念ながら、ここでお暇をすることに。










3月7日 いちご畑 / 貯蔵庫




0307saku1.jpg


最近はまた、登園が遅い日々に逆戻り。
娘を送ったあと畑に寄ると、おじさんがいちご畑に柵を作っていた。

去年、いよいよ収穫というときに
タヌキかハクビシンが入り込んで
散々、食べ散らかしたので
それを防ぐための柵だ。


0307saku2.jpg


 昨日、1日がかりで作ったんだけど、
 最後が、ちょっとだけできなかったんだ

そう言って、鉄の網、1枚半分くらい空いたところに
網を設置する作業を進める。
鉄の棒を打ち、ビニール紐で網をしばって留める。
廃材をもらってきたもので、棒や網は何度も使い回している。
だから、曲がったり傷がついたり痛んでいる。


0307saku3.jpg


柵がまっすぐになるよう、畑にはあらかじめ糸が張ってある。
その糸に合わせて網を並べ、棒を打ち込み、テープで留める。

 おじさん、こういう仕事はどうやって覚えたんですか?
 
 ん、見て覚えたんだよ。
 まぁ、こんなとこ、ちょっとくらい曲がったっていいんだけどな、
 まっすぐの方が気持ちいいしな

 上にネットも張るんですか?

 まぁ、もう少ししたらな 

 
0307mame.jpg


柵を作り終え、ひと休み。
キヌサヤの実が幾つも実り始めているのが目に付く。


0307mamehana.jpg


 椎茸の菌、買ってきてもう、木に植えたんですか?
 
 まだだよ
 あれは4月になってからでいいんだ
 でも、買っとかないと売り切れちゃうからな

それから、椎茸の栽培法や、植える木の手入れの話をいろいろ聞く
 
 乾いてちゃいけないんだ、
 ちゃんと水分がないと、菌が育たないんだ
 だから、上下を逆にしたりするんだけどな
 商売でやってる人は、大変だよ
 生木だから思いしな
 まぁ、楽な商売なんてないけどな

 2、3年目になると、木に菌が回って、
 大きい椎茸が採れるよ
 でも、あんまり回りすぎるともう、
 木がだめになって出てこないんだ
 そしたら、また新しい木に種菌植えるんだよ
 この前の芋、食べた?

 はい、ねっとりしてておいしかったです。
 あれは、秋に収穫した分ですか?

 そうだよ、アパートの下に穴掘って埋めてあるんだ
 長いこともつんだよ
 さつまいもや里芋の種芋も、貯蔵してあるよ
 防空壕みたいな穴があるんだよ

 防空壕!?
 もともとあったものなんですか?

 いや、俺が掘ったんだよ
 アパートの下んところに、横穴があるんだ

 えー!!
 穴を掘って、土を被せてあるだけじゃなくて、
 横穴に貯蔵してあるんですか?

 そうだよ、見てみる?

 見たいです!


0307morihe.jpg


というわけで、おじさんは車から懐中電灯を取り出し、
私たちは通路を通って奥の畑に向かった。
再び、下の森へ。おじさんについてどんどん下る。さらに進む。
アパートのドアの前を通り抜け、建物の脇に入り込む。
すると、森の斜面にそって建っているアパートの横にある、
もう1つのアパートのコンクリートの土台の壁にドアが現れた。


0307iriguchi.jpg


おじさんがときどき言っていた「アパートの下んとこの穴」は
まさしく、アパートの下にあるのだった。
基礎を作るときに、四角く穴だけ開けてもらっておいて、
中はおじさんが1人で掘ったのだそうだ。


0307door.jpg


 前に、中を荒らされたことがあって、
 鍵、付けたんだ

そう言いながら、ドアを開け、しゃがんだまま中に入っていく
私も後に続く。

 うわ、あったかいー

 この中に(芋を)寝かせてあるんだ
 こっちがサツマイモ、ほら、こんなに芽が出てるよ
 この発砲の中が、赤芽
 うん、これも芽が出始めてるよ、ほら


0307naka.jpg


真っ暗なことを除けば、温度も湿度も
心地よい。芋にとって、どうなのかは知らないけれど。
この貯蔵庫の存在にただただ驚きすぎて、
おじさんにいろいろ尋ねることすらできなかった。 
 

0307satsumaimo.jpg


 サツマイモ、もう、こんな芽が伸びちゃってるよ
 2つ3つ、持って帰りな
 天ぷらにでもするといいよ


0307yakon.jpg


 ほら、ヤーコンも
 ばあさんは、今年はもういいっていってたけどな
 (去年、おばさんが苗を買ってきたので)


0307sora.jpg


貯蔵庫のあるコンクリートの土台の上に建つアパートの住人も
貯蔵庫のある壁の横のアパートの住人も
ここにこんな小さな部屋があって、
いろいろな種類の芋が動き出して白い芽を出しているのを
知らないのだと思うと愉快な気持ち。









3月6日 芽



0306san3.jpg



畑に行くと、おじさんは車のところにいて、
これから椎茸の種菌を買いに行くところだという。

 買いに行っとかないと、売り切れちゃうんだ 
 ばあさんが、電話で注文しておいてくれたんだけど、
 担当者の名前、忘れちゃったっていうんだよな

 おじさん、椎茸まで作ってるんですか?!
 どこで?
 
 家だよ、フフフ
 
電車で行くと数駅離れたところにある老舗の種苗やさん。
おばさんが会員なので、おばさんの名前で予約したそうだ。

 おじさんは会員じゃないんですか?

 そういうの、面倒くさいしな、
 カタログとって、ばあさんが花の種とか苗とか注文するんで
 会員になってるんだ
 
 
0306san2.jpg


開店時間に合わせて畑を出発するおじさんを見送り、
畑の中を散策。
枯れ木のようになっていた山椒の枝から芽が出始めていた。


0306san5.jpg


この季節が巡ってくるたびに
魔法を見ているような気がする。
堅い幹から、ビーズのように小さな芽がのぞいたかと思うと
どんどん膨らんで、その球体がミニチュアの葉の形になる。
縮小し、凝縮した葉が大きく拡大する様子は
何度見ても感嘆に値する。


0306san1.jpg


昨日の今日なのに、三ツ葉の新芽の数がぐっと増えて
緑の帯が鮮やかになっている。


0306mitsuba.jpg


畑の農作物も、小さな広場や畑の通路沿いの樹木も
急に動きが活発になってきた。


0306sakura.jpg


桜の木の芽も、急に成長し始めて、
遠目に見る木の色が赤味を帯びてきた。
今年は桜の開花も早いのだろう。


0306suisen.jpg


畑の花壇のラッパ水仙の蕾の形が潔い。
まっすぐに上に伸びたあと、下を向いて花を開くようだ。
2月7日のブログに載せた、1ヶ月前のラッパ水仙の蕾。


0306koya.jpg


青いアーチで縁取られた、畑の花壇の中には
このラッパ水仙と、ヒヤシンスとパンジー
それに、おばさんが買ってきた花だという
(話を聞いたとき、おじさんが名前を思い出せなかった)
植物が植わっている。
それも種苗のカタログで取り寄せた種の1つかもしれない。









3月5日 午後から雨




0305soramame.jpg


車はあるが、おじさんの姿は見えない。
奥の畑だろうか、とゆっくり歩き回りながら奥の方に進む。
キヌサヤもグリンピースも青々と茂り、花も満開状態。
曇り空の下でも、ここだけ晴れているような感じ。
いちごの苗は、紅葉したように赤くなって地を這っていた外側の葉がすべて取り去られ、
地面が広くなってさっぱりしている。
白い花も本格的に咲き始めている。
そしてその横では、ついに空豆の花も咲き始めている。
葉が白っぽいので、今日の強風に煽られて遠くからは気が付かなかった
近くに行って見ると、いっせいに蕾が付いて、花が開いているものもある。


0305mon.jpg


と、ふと気が付くと
花ではなく、モンシロチョウが、
葉にしがみついて強風に揺れ動いている。
羽根も体もふんわりしていて、鱗粉も厚めにたっぷり付いているように見える。
実際はどうかわからないけれど、まだ、飛んで羽根を酷使していない
羽化したてのような気配がする。


0305mikan.jpg


奥の畑に行く通路を歩いていたら、
はさみの音が聞こえてきた。
おじさんは果樹園で、柑橘類の樹木の剪定中だった。
夏みかんの実はすべて収穫済みになっていた。


0305kinkan.jpg


 夏みかんな、この前、全部採ったんだ
 2週間くらい置いて、そしたら食べられるよ
  
見回すと、木の根元に鳥の巣の卵のように金柑が集めてある。

 フフ、金柑、食べられるよ
 仕事の途中で、のど乾いたら食べようと思って
 置いといたんだ
 今日は午後から雨っていうからさ、
 朝のうちにここ、片付けないとな


0305mitsuba.jpg


 おじさん、三ツ葉の新芽がいっぱい出てますね
 三ツ葉、ずっと植えてあって、緑に大きく茂ったけど
 収穫しないまま、全部枯れちゃったでしょ
 あれは、採らないんですか?

 そうだよ、1回、ああいうのを全部枯らして、
 これから新しく出てきた芽を採るんだよ
 そうすると香りが全然違うしな


0305kinusaya.jpg


 里芋を、下の森にある貯蔵用の洞から出したんだ
 小屋に少し取っておいてあるから、持って帰んな

と果樹園の仕事を中断。
おじさんの後に付いて小屋に向かって歩く。

 ほら、豆、できてきたよ

さっき、探してみたときには見つけられなかったけれど
おじさんに言われて見てみると、
外の通路から見えるところにキヌサヤの実ができていた


0305kadan.jpg


先週は、月曜の朝にちょっと畑に寄っただけで
ずっと行けなかったので、もちろんおじさんにも会っていない。
どうやら、この里芋は、先週、準備しておいてくださったようだった。
先週は芽が出たところだったヒヤシンスは、
もう蕾が顔をのぞかせている。
パンジーも花を咲かせ、畑の花壇も畑も、
急ににぎやかになってきている。

砂嵐のような強風の中、
里芋をありがたくいただいて帰る。


0305koya.jpg











3月1日 緑




0301yomogi.jpg


昼前には電車に乗らないとならないので、
保育園の帰りに、覗く程度に畑に寄った。

駐車場横の三角畑の頂点にあたるところに
自生するように生えている、ヨモギの新芽が葉を広げ、
地面を白みがかった緑に染めている。

よもぎ餅や草餅を作るために
おじさんがここに生やしているヨモギ。


0301houren.jpg


種を採るために残してあるほうれん草に
花芽が伸びてきた。
つややかな、深い緑。