
事前に連絡をしないで、おじさんの畑に向かった。
畑の見えるところまで近づくと、おじさんの車がなかったので、がっかり。
畑の前まで来ると小屋の扉が開いていて、
桜の木の下には水筒と麦わら帽子。
荷物を降ろして振り返ると、おじさんが小屋の前にいた。
よく、来れたな
おひさしぶりです、よかった、会えて
家の前が工事で、車が出せず、畑まで歩いてきたとのこと。
桜の木の下に並んで座っておしゃべりをする。
ぶり返した暑さでも、木陰の風は涼しい。
すると、畑の向こうの方からおかあさんと男の子たちが歩いてくる。
いい? おかあさんが戻るまで、
おじいちゃんと一緒にいるんだよ
おかあさんはそう言って、
おじさんが小屋の中にあめ玉をとりに入っている間に
来た道を戻っていった。
そら、好きなの取りな
おばちゃんにも、1つな
おかあさんは何か採りに行ったか?
1人の男の子が恥ずかしそうに、私にあめを1つ持って来てくれた。
曾孫だよ
いとこ同士
こっちがお姉ちゃんとこの子で、こっちが妹のほう

言いつけを守るために、というより
興味津々で、おじいちゃんの後をついて回る子どもたち。
おじさんが子どもたちに話しかけるのを遮って、
おじいちゃん、これ何?
おじいちゃん、下、おりていい?
あっちは何あるの?

そのうち、おかあさんが戻ってくる。
5時をまわって、おじさんが帰らないと家でおばさんが心配する。
今日はたぶん、お孫さんと子どもたちがお迎えにきたことはご承知だろう。
皆が帰る道を途中までご一緒して、私も帰路につくことにした。